国内人材不足の打開策「特定技能制度」は打ち出の小槌か①

日本国内での人材不足は課題ではありますが、中々明快な打開策が見えて来ない状況です。
これは製造業だけにとらわれず全ての業種に共通する問題ではありますが
一体どのような方向性が正しいのか?どのように進むのが良いのか
現状と現在日本が置かれている状況を整理しながら考察して見ます。

ここでの内容は過去の制度や新制度に対してモノ申す的な立場では無く、少し建設的に現状を鑑みて考えて見ようと思います。体系的にシリーズ化記事にして見ます。
あくまでも人材派遣会社の立場からの少し偏った部分も出て来ますがご了承ください。

  • ⇒ 国内の慢性的人材不足対策としての国外人材対応策
  • 世界から見た日本の外国人就労条件
  • 特定技能と言う選択肢は人材不足の打開策なのか
  • 特定技能制度のメリットデメリットから見た日本の未来
  • 特定技能制度の解説
  • 特定技能に関するOKAYAMAポリシー

国内の慢性的人材不足対策としての国外人材対応策

先ずは現状の置かれている状況から見て見ます。
日本は島国国家のために陸で隣接している各国とは少し状況は違います。
その昔、「鎖国」と言う制度を取っていた歴史も手伝って、国民感情の中には「単一民族」と言う意識も強い所は否めません。

そこから遡る事数百年、今やインバウンド観光も含め「グローバル社会」に突入しております。
そんな中、働く職場や生活環境の中で国籍も言葉も違う外国人と接する機会も増えて来ております。
特に群馬県大泉地区を中心にその昔に日系の方々の受入を積極的に進め、多くの日本にルーツのある方々が訪日して生活基盤を作りあげております。
そのような背景もあり、この地域は特に自動車城下町として栄える中で多くの外国人にも支えられた歴史があります。

現在は日系外国人だけで無くアジア諸国から多くの外国籍の方々が訪日して働いております。今では近隣地域だけで無く国内隅々まで多くの外国人に支えられております。

この事実をとらまえて、ではどのような形で就労しているのか?
中々現実と制度が追いついていないのが現状です、国や行政側も実態に即した制度改訂や制度設計を行ってはいるようですが

先に需要があり制度が後追いになりアンマッチな状況が続いている状況なのが現地点であります。様々な制度改訂や議論も進み刻々と状況は変化しておりますが人材不足に対する良策はまだまだ見えていない状況です。

果たして海外のような「移民政策」を取るのか?
日本は違う独自の政策を議論して、独自路線を貫くのか?
難しい舵取りを進んでいる事は間違いありません。

今や世界から見て「日本は売り手市場なのか?」「選ばれる市場なのか」
実は結構厳しい状況なのは明らかです。その昔は「日本神話」も一部ではあったそうですが、今や「世界から選ばれる国か?」と言われると非常に微妙な立場であることには違いは無いようです。

先ずは「日本が選ばれる国」にならないとそもそも論が違って来ます。
国内では人材は欲しいが、制度が不備で「選ばれない」「魅力がない」ではお話になりません。

制度を学びながらこれからの方向性を見ていこうと思います。
「世界から見た日本の外国人就労条件」に続きます。

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